カンボジアで働いている人の備忘録

24歳、なんかカンボジアで起業したみたいです(他人事)

プノンペンでグラッパを扱っている酒屋を探し回った話 その1

先日Belloにヘルプで入っていた時、イタリア人のおっちゃんに「グラッパは置いてないの?」と聞かれた。食後酒はメニューにないので、私は「申し訳ありません、グラッパは置いてないんです」と断った。

...ってやつがいたんですよー、とBelloのマスターである北浦さんに伝えたところ「そういうお客さんがいるってことは需要があるのかもしれないね。良かったらどこかでグラッパを仕入れてきてくれない?」とのこと。おつかいクエスト発生。なぁにぃ、やっちまったな。

難度:☆1 プノンペングラッパを手に入れろ

そもそもグラッパが何かというと、ワイン醸造の際のブドウの搾りかすを使った焼酎みたいなもの。イタリアで作ったもの以外はグラッパと名乗ってはいけない。度数は30-60度ぐらいで結構キツめ。しかしブドウの爽やかな香りのおかげで、他のスピリッツ類と比べるとスッキリ飲めるのが特徴。まさに食後酒にぴったり。

日本にはそもそも食後酒とかいう概念がないので、あまりイメージができないが...食後に強い酒をグイッと煽るのは、実は理にかなっている。度数の高いアルコールは胃液の分泌を促し、血管を広げて脂肪燃焼を助ける。消化促進に効果ありとのこと。

そんなグラッパプノンペンで手に入れるということだが...どうしたものか。ウィスキー、ジン、ウォッカとかのメジャーなスピリッツならその辺のスーパーでも売っているが、グラッパとかいうマイナーな酒だと話は別だ。飲食店に酒を卸してるようなそこそこ規模のデカい店じゃないと、グラッパなんぞ置いてなさそうな気がするな。

困った時にはGoogle先生に頼る。「Phnom Penh Grappa Liquor Shop」でググってみるが...それらしき情報がヒットせず。酒屋は腐るほどあるっぽいが、グラッパという言葉が見当たらない。一軒一軒聞いて回るのも面倒だし、やり方を変えてみる。

次は「Phnom Penh Grappa Restaurant」で検索。サイトをいくつか眺めていると、2012年時点の記事にそれっぽい情報が。

Brasserie Du Port - AsiaLIFE Cambodia

As you’re coming down from your culinary high, it’s advisable to rest your ahead against the bistro’s long wooden bar and nurse some cognac or grappa. Alternatively, wash your meal down with an assortment of French and Australian wines retailing from $3 a glass up to $18 – $20 a bottle.

グラッパって書いてる。やったぜ。まだこの店あるっぽいので、とりあえずこのBRASSERIE DU PORTのあるリバーサイドに向かう。適当に飯食った後にグラッパ飲んで「家でも飲みたいんだけど、これってどこで手に入るの?」と聞く作戦で行こう。

いざ店に行ってみると、さすがおフレンチなだけあって結構オシャレ。怯まず入店して速攻でカウンター席に向かう。メニューを受け取って「Grappa」の文字を探していると...ない。どこにもないぞ。「すいません、グラッパってないの?」と店員さんに尋ねてみると「去年から置くのやめたんです」とのこと。マジかよ。この店にわざわざ来た意味ないじゃん。そのまま帰るわけにもいかないので、タイガービールだけ飲んで退店した。

目論見が外れたので同じキーワードで再検索。今度はトリップアドバイザーのレビューがヒット。

www.tripadvisor.com

We tried this italian place for lunch and we really enjoyed it. Pizza was excellent, the owner is friendly and, coffee and Grappa were offered for free! I definitely recommend it

このLimoncelloという店はピザメインのイタリアンらしく、しかも結構レビュー評価が高い。これは楽しみ。違うわグラッパを探さなきゃいけないんだった。

BRASSERIE DU PORTとLimoncelloは同じリバーサイドに位置しており、それほど離れていなかったのですぐに着いた。レビューでは結構混むって書いてあったんだけど、 オープン時間ぴったりだったためかほとんど人がいない。ラッキー。

目的はグラッパだが、当然しっかりご飯も食べる。怪しまれないためのカモフラージュである。誰がなんと言おうとカモフラージュである。とりあえずサラダとピザを注文。

最初にカナッペ?っぽいものが出てきた。お通し的なやつか。一発目にはトマトのサッパリ感が嬉しい。皿デカくね?

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次はサラダ。バルサミコ酢とオリーブオイルのドレッシング。ほどよく酸味が効いてると暑い中でもスイスイ食べられる。 けど量が多い。

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最後にピザ。トマトソースとガーリックだけのシンプルなやつ。デカいけど薄めでサクサクしてる。うまい。もちろん手で食べずにナイフとフォークで頂く。

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かなり腹が膨れたところで、本来の目的であるグラッパを注文。写真が撮りたいからボトルも見せてくんない?と頼んでみる。

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たいして詳しくないから当たり前なんだけど、見たことないボトル。とにかく飲んでみる。...あら美味しい。ブドウの清涼感がさらりと鼻に抜ける。キツめの酒にありがちなアルコール臭さもない。これならお客さんに自信を持って出せそう。

「家でグラッパ飲みたいんだけど、どこで手に入るの?」と店員さんに聞いてみると、「ちょっと待ってて」と奥に引っ込んでしまった。しばらく待っていると、オーナーらしき欧米系のおっちゃんが名刺と酒のカタログ?を持って現れた。

おっちゃんは「グラッパが飲みたいならこいつに頼めばいいよ」と言いながら、私に名刺を手渡してきた。どうやら酒屋の営業マンの名刺らしい。そしてパラパラとカタログをめくりつつ、さらに言葉を続ける。「こっちのカタログは渡せないけど、ほらココ見て。グラッパあるでしょ」とページを広げて私に見せてくれた。このおっちゃんすげぇ親切。

その後はサンキューソーマッチとか言いつつ、普通に会計して店を後にした。未だに目的のモノは手に入れてないが、グラッパを扱っている酒屋は見つかった。とりあえず明日、この酒屋に直接行ってみよう。英語力が貧弱ないせいで、直接話さないとコミュニケーション取れないから困る。