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カンボジアで働いている人の備忘録

24歳、なんかカンボジアで起業したみたいです(他人事)

もっと街をキレイにしよう! Pop-up Clean-Up Phnom Penhに再び参加してきた。

プノンペンをキレイにしようぜ!」というボランティアイベント、第二回目のPop-up Clean-Up Phnom Penhに参加してきた。前回と同じく画像多め。

Pop-up Clean-Up Phnom Penh

ちなみに前回の記事はこちら。

wn-trinity.hatenablog.com

その5日後の話。

wn-trinity.hatenablog.com

ちなみにこのイベント、学校、ホテル、レストラン... 欧米系を中心に色んな団体がスポンサーになっているようで。 ゴム手袋、ゴミ袋、消毒液まで全て無償で提供される。参加者が手ぶらで行っても問題なしというステキ仕様。さすがチャリティイベント。

08:00 リバーサイド集合

前回と同じく早めに起床。近所で朝ごはんを済ませてリバーサイドに向かう。道中で「道具、水、人...まだまだ足りないものが多いんです。協力して頂ける方、団体や個人問わずお待ちしています」という主催者側からのアナウンスがあったことを思い出す。

100人を超すイベントをボランティアで運営してくれてるし、道具も無償で提供してくれてるし。貰ってばっかりじゃアレだなぁ...と思ったので、途中でスーパーマーケットに寄って500mlの水が24本入ったケースを購入。リバーサイドに向けて再びバイクを走らせる。ケースがデカくて邪魔だ。

ナイトマーケット付近にバイクを停めて集合場所に向かう。遠目で見ても分かるくらい、参加者が前回よりも明らかに多い。しかもカンボジア人の割合も増えてる。写真には写ってないけど欧米系の人も結構いる。子供からおっさんまでいるし、年齢層も幅広い。見ろ、人ゴミのようだ!(ムスカ感)

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なにやら作戦会議中。同じTシャツってことは、どっかの学生かスタッフなんだろうか。すごい人数。

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持ってきた水を主催者に渡し、手袋とゴミ袋を受け取る。さぁゴミ拾い開始だ。だいたい想像はついてるけど、川沿いはどーなってんのかな。ちらっ。

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おお、もう...。

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見ろ、人がゴミを...(ラピュタ王感)

嘆いても仕方ない。とにかくゴミを拾うべし。朝の涼しい時間帯だし、運のいいことに今日は曇りだ。前回ほどキツい環境じゃない。こんだけ人がいるんだから、きっとたくさんのゴミが集まることだろう。

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いざゆかん。

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キツい斜面だろうが関係ないぞ。ていうか人多いぞ。

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よーく見ると遠くでも作業している人たちが。うーん、人海戦術ってすごい。

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「兄ちゃん、ゴミ多過ぎてどないしてええか分からへん」
「バーっとやってチャチャっと終わらせたらええねん」

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下に降りる、ゴミを集める、いっぱいになったら上に戻る。袋いっぱいのゴミはかなりの重さ。持って移動するだけでも結構な重労働だ。 二人掛かりでゴミ袋を運ぶのはナイスアイデア

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あへあへハッスルおじさん。「ウラーーーー!!」という声が聞こえてきそう。

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小さくてもゴミはゴミ。ぱっと見で目立たないようなゴミでも、しっかり拾い集めている。仕事が細かい。

負けじと私もゴミを拾う。前回に比べて気温が低いおかげか、悪臭もそれほど酷くない。これはありがたい。文句があるとすれば、やっぱり人糞がそこら中にあることくらいか。草むらではなくコンクリ地面の部分に集中して設置してあるのが救い。目に見えてるから踏んづけることもないし。犬のうんこ踏むのと人糞踏むのとじゃあ、精神的ダメージは比べ物にならないと思うの。

北部と南部でゴミの種類が違う

今回は参加人数が多かったおかげで、前回よりも広範囲のゴミを拾えた。その時に「エリアによってゴミの種類が変わるなぁ」ということに気づく。

リバーサイドの北部は、屋台の食事を詰めるためのパック、空きボトル、ストローなどが非常に多い。近くの屋台で食事を買い、川べりに座ってダラダラ飲み食いし、帰る時にゴミを川にポイっと捨てる...そんな光景が繰り返されているんだろうな。

リバーサイドの南部は、北部にあるような食事の際のゴミよりも、ダンボールや包装プラスチックなどの大きめゴミが目立つ。恐らくだが、露天商が仕入れた商品を開けたとき、不要になった梱包材を全て川べりに放り投げているんだろう。やめろよ。

謎の焼け跡

それともう一つ気になることが。何かを燃やした跡がそこら中にある

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聞くところによるとカンボジアでは「ゴミなんぞ全部燃やしちまえばいいじゃん!」と考える人が多いらしい。ゴミは邪魔だから燃やす、という超シンプルな解決法。当然のことながらゴミ分別なんか一切していない。当たり前か。

見るからに焼け残りたっぷりな焚き火の跡をあさってみた。完全に燃え残ったジャージ、原型が分からないビニール、一部だけ溶けた発泡スチロール、すすけたワイヤー、ラベルだけ焼失した酒ビン...これらが一つの焼け跡から出てきた。わざとやってんのか、と言いたくなるようなラインナップ。

というか草むらで焚き火するってどうなんだ。周辺に家が無いとはいえ、そこらへんに延焼して大惨事...なんてことにならないんだろうか。写真を見れば分かるけど、明らかに燃え移りまくってないかこれ。

色々ありながら、もくもくとゴミ拾いを続ける。途中で100ドルの偽札拾った。厚紙ってぐらい固くて透かしもない、笑えるくらい雑なやつ。黙ってゴミ袋に偽札をぶちこむ。さよならベンジャミン。

集めたゴミの置き場が間違ってる

なんやかんやしていると終了時間が近づいていたので、最初の集合場所に戻る。その途中、所定の場所以外に集めたゴミが置かれていることに気づく。あれ、一箇所にまとめてくれって最初に主催者が説明してたと思うんだけど。おかしい。

気になって主催者にそのことを報告したところ、「業者はこの集合場所に置いたゴミ以外は回収しないので、集めたゴミはこの一箇所に固めておく必要があります。遠くで作業しているメンバーにこのことを伝えて頂けませんか」という指示が。

おーけーと返事をし、ゴミが置かれている場所に戻る。すれ違う参加者たちに「集めたゴミは全て集合場所に置いとかなきゃいけないんだ。このことをみんなに伝えてくれない?」とお願いしてまわる。

端っこの方までこのことを広めたあと、ついでにゴミをいくつか運んで戻ることに。

なんか泣いてる子がいる

集合場所に戻ると、ベンチに座って泣いてる小学生ぐらいの年の女の子が目に入った。いったいどうした。

「何があったの?」と聞いてみると、彼女はグスグス泣きながら「ケイタイを落としちゃったの。ピンクのカバー付きなんだけど、あなた拾ってない?」と答えた。「どの辺でゴミ拾いしてたの」と彼女に尋ねてみると、「いろんなところ」とのこと。こら見つけるのは厳しそうだ。

他の参加者に聞いたり、近くの茂みを探したりしてみたが、やっぱり見つからない。それを見かねた女の子の両親が「たぶん、もう見つからないと思う。探してくれてありがとう」と私に声を掛けた。それを聞いてワーッと泣く女の子。力になれなくてすまんな。

10:00 イベント終了

約2時間のゴミ拾いが終了。さて、どれだけのゴミが集まったのかな。

参考までに、前回の1時間分のゴミはこちら。

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そして今回がこちら。どどん。

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どっさり。多すぎて数えられない。とにかく前回よりもめっちゃ多い。やっぱり人数が多いと範囲と量が段違いだな。すごい。

そんでもってビフォーアフター!(BGM)

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綺麗さっぱり。これが数日後にはまた汚くなるんだと考えると、ちょっと切ない。

そんでもって今回のイベントの結果について。赤線は前回の、点線は今回掃除した範囲を示している。参加人数と時間が増えたおかげか、かなり遠くまで掃除ができた。素晴らしい。

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年齢、人種、立場を問わず、様々な方が参加していたようだ。グローバルかつダイバーシティな環境でボランティア...意識高い系がよだれを垂らして喜びそう。ゴミ拾いに夢中で他の参加者とあんま会話できなかったのが残念。世界で通用する人材(笑)

冗談はさておき、今回の参加者たち。

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これはほんの一部で、実際はもっと多くの方が参加していた。このペースで人が増えれば、次回はもっともっと大規模なイベントになりそう。楽しみ。

その後のお話

写真を撮ったあと少し時間があったので、主催者のひとりと少しお話をしてきた。その方が話していた内容をメモっておく。意訳が結構入っているので注意。

「ただゴミを拾っても、数日経てばまた元どおりになる。だが、我々の目的はただ掃除することじゃなく、教育だ。幸いなことに、今回も多くの若いカンボジア人が参加してくれた。将来、教育が行き届いた彼らがリーダーとなるとき、カンボジアはもっと良くなることだろう」

「いま、カンボジアにはまともなリサイクル業者が存在しない。一社独占で、十分な状態とは言えない。普通のゴミは国内で処理しているものの、有用なリサイクル資源は全てタイやベトナムに流れてしまっている。これではダメだ。ビジネスにならない。カンボジアのゴミ問題を解決するために、良いリサイクル業者が来てくれることを望むよ」

話を聞いている途中、ゴミ拾い中のとある光景がフラッシュバックした。

もくもくと川沿いのゴミを拾う参加者たち。路上生活者っぽいおっさんは、彼らの姿を「何してんだコイツら」という風に不思議そうに見つめている。その脇の露天商のおばちゃんは梱包材をポイ捨てし、参加者のカンボジア人に注意されていた。川で水浴びしていた5歳ほどの少年は、ゴミ拾いに興味を持ったらしく参加者のマネをしてゴミを集めていた。

内戦で知識層がゴッソリ失われたこの国においては、ある程度の歳を重ねた世代ではなく、若い世代にこそ教育が必要なのだろう。若者が大人を注意する...そんな風景を見かけるようになるのも、そう遠くない未来なのかもしれない。