カンボジアで働いている人の備忘録

24歳、なんかカンボジアで起業したみたいです(他人事)

「自分にはスキルがない」と自信がなかったけど、カンボジアに来てから考え方が変わった

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こないだ知人に「私、ノースキルで未熟なままカンボジアに来てもうたんですよね」と相談したら、「いやいやお前元プログラマーやん。ノースキルじゃないやん。手に職あったやん」て言われた。

そん時は「手に職って...元社内ニートプログラマなめんなよ!アンタの思ってるより仕事してねぇぞ!昼まですることなくてExcel立ち上げつつ仕事してるフリしてたんだぞ!仕事してるフリして寝るっていう特技ぐらいしか身につかなかったんだぞ!」て思った。

要するに、まぁ、すっごく自己評価が低かった。今は、少し考え方が変わったかも。

今回の記事では「スキルがないよ!自分に自信なんて持てないよ!」という方に向けて、自分なりにカンボジアで得た経験を踏まえて、色々書きたい。

日本での経験と、それがどうやって今の仕事(WEB制作)に繋がったのか、そして自己評価が低かった自分の考えがどう変わったのか。これらを振り返ってみようと思う。

日本での2年間のプログラマー経験

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私は、2年間プログラマーとして一応働いてたけど、ぶっちゃけ大したスキルは身に付いてなかった。当時の私の仕事内容は「ごく一部の機能を仕様書通りに作る」という単純作業だけだったから。

分かりやすく例えると、工事現場に目隠しで連れてこられて「お前はこの壁にクギを打ち込め。どこに何本クギを打てばいいかはこの仕様書に書いてある」って指示されるようなイメージ。

建物の全体像も全く分からないし、完成図も知らないし、その辺について説明されても知識が足りないから理解できない。だから、自分の作業が何のための作業なのかサッパリ分からない。でも命令だから、言われた通りにやる。指示された仕事が終わったら、そのまま次の現場へ。以下繰り返し。

クライアントと打ち合わせをしたり、家全体のバランスを考えながら設計したり、人員のマネジメントしたり。そんな企画段階の上流工程には、私は呼ばれない。

ドアや窓を取り付けたり、電気系統の配線を敷いたり、内装の素材や色合いをデザインしたり。そんな実践的な知識と経験が求められる現場には、私は呼ばれない。

私は、ただひたすらに隅っこの方でクギを壁に打ち付ける。この仕事に何かの意味はあるんだろうけど、理解する必要はない。そんな思考回路が求められるポジションではないから。

まあ、とにかく楽だった。別に怒られもしないし、仕事量も多くないし。自分の現場が何次請けだったのかも分かんないぐらい、末端の人間だった。万一の場合でも、責任を取らされるようなプレッシャーもなかった。仕事が楽ってことだけは、唯一の魅力だったかもしれない。

時を経て、ちょっとだけハンマーの扱いが上手くなった。得たモノはただそれだけ。専門性もクソもない。素人に1週間みっちり指導すれば済む程度の、しょーもない技能。スキルや強みとは到底呼べない。

こんな自分の経歴を「工事現場で大工として働いてました」と説明してもウソじゃないよね。けれど、そんな感じの説明されたら、大工仕事に明るくない人だったら「あ、この人って元大工なんだ。じゃあ家の設計やったり、内装やったり、家に関わることなら何でも出来るし分かるんだな」って思うだろう。

じゃあ実際何が出来るの?って具体的なスキルセットの話になると、「私は壁にクギめっちゃ打てます!!以上!!」としか言えないワケで。

これ。これなんだよ。私の言う「元プログラマー」ってこういうことなんだよ。

プログラマとして2年の経験はあるけど、やってた仕事の内容には専門性なかった。とりわけ、WEBサイトなんかやったこともないのね。そこで「WEBサイトはプログラマが作るもの。で、お前は元プログラマ。じゃあ作れて当たり前じゃん?」って思う人いるかもしれないけど、そんな単純ではない。技術職の人なら分かって貰えると思う。

壁にクギ打ち付けた経験しかないペーペーに「ちょっと家を建ててくんない?」って頼んでも、そいつは「いやいやいや!無理です!絶対無理っす!自分はハンマーの使い方ぐらいしか知らないっす!無理っすうううう!!」って答えるじゃん。それと一緒で。

ええと、何を話してたんだっけ。ともかく、私のプログラマーとしての経験値って、そんなもんだった。カンボジアに来た当初は、完全なスキル不足だったと思ってた。

WEBサイト制作を請けるようになったきっかけ

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カンボジアに来た当初、私の自己評価は「営業経験ない。英語も喋れない。デスクワークばっかりだったからビジネスマナーも身についていない。24歳のクソガキ。あらゆる面で未熟。なのに見た目は30代の不審者。たぶんその辺のバイタリティのある大学生インターンとかの方が、よっぽど有能だろう」という感じだった。

仕事を選り好みできる立場ではない。だからこそ、依頼があれば何でもやろうと思った。「こんなことで困ってるんだよね。なんとかならないかな?」という問いには、出来るかどうか考える前に「やります!」と答えることにしていた。

そんなある日、とある日系企業の社長とグループで食事する機会があった。数多のビジネスマンに囲まれた、無能で向こう見ずな若者一人。そんな構図だった思う。

当然のことだが、会話に入れない。私アウトオブ眼中。カンボジアの現状はこうで、ビジネスとしての展望はこうで、東南アジア全体ではこうで...そんな感じのビジネストークが繰り広げられる。話題が高度過ぎてついていけない。「ほぇー」「そぉなんですかー」ぐらいしか、言えることがない。知識がなさすぎて質問すらできない。

先方にとって、たぶん私は「なんかよく分かんないヤツがいるな」ぐらいに映っていたと思う。一緒にメシ食ってるけど、誰やねんコイツと。そんな折に、とある方が「実はコイツ、元プログラマなんですよ」と私を改めて紹介する機会を作って下さった。社長は「元プログラマ?本当に?」と反応した。

私は「一応、プログラマとして2年ほど働いてましたが...社内ニート状態だったんで、似非プログラマみたいなもんです」と自分を卑下するように答えた。「プログラムのことなら何でも任せろ!」と自信満々に答えるのが正解だったのかもしれないが、そんな嘘をつけるほど器用に立ち回れなかった。

その社長は「ウチのWEBサイト、直したいところが一杯あるんだよね。どうにかならない?」と私に尋ねた。

私は「やれるかどうか分からないですけど、やらせて下さい。最初は、簡単な修正を一つこなすところから。それが出来るかどうかで、今後僕を使うかどうか判断して下さい」と答えた。

それからは、とにかく目の前のことを必死にやった。WEB制作について質問出来る人が身近にいなかったので、全て独学でググって何とかした。仕事として受けた以上「やっぱ無理でした」なんて言えるはずもなかったからだ。半泣きになりながら手当たり次第やってみた結果、なんとか最初の依頼を完遂することができた。

そして今、引き続きWEBサイトの制作をメインにやらせて貰えている。この会社の仕事をこなしたのをキッカケに、「なんかWEBサイト修正をやってくれる若いのがいるらしいぞ」と多少認知されたらしく、他の企業様からも依頼が来るようになった。

2016年3月からWEBの仕事を請け始めて、今は8月。WEB制作歴たった6ヶ月の素人同然の人間にでも、仕事を頼みたい人がいる。なんだ、仕事ってそういうものなんだ。そんな単純なものだったんだ...と、最近は感じている。

スキルがあるかないかは他人が判断すること

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「他人と比べて秀でた部分もない、実績も経験もない、スキルがない」って悩む人は、すごく多いと思う。私もそうだったからよく分かる。

私の場合、自身のプログラミングスキルは素人レベルだという認識だった。世間一般から見て、評価に値しないスキルだと。世の中にはもっと凄いレベルのプログラマーがわんさかいて、その人たちと比べるとカス同然だと。ビジネス経験も浅い自分なんて、ピラミッドの最底辺のところにいるんだと。

だけど、スキルがあるかどうかは他人が判断することであって、自分で決めることでもないし悩むことでもないんだなと、最近は感じている。「この人は◯◯のスキルがあるな」って誰かに思って貰えれば、自己評価なんてどうでもよかった。

実際、WEBのスキルがないのにも関わらず、私は仕事を貰えた。先方が「WEB制作のスキルがありそうだな、コイツ」と勝手に思ってくれたから、仕事を振って貰えワケで。卵が先か、鶏が先かみたいな話だ。スキルがあったから仕事が貰えたのではなく、仕事があったからスキルが身についたのだ。

自分にスキルはなかったけれど、目の前のこの人に「お、コイツなかなか使えるやん」と思ってもらわねばならない。そのために、今の自分にやれることはやったつもりだった。結果的に、先方は私を使うことにメリットを感じたようだった。だからこそ、今こうやって継続して仕事を振って頂けている。

話を戻そう。「スキルがないから...」と悩む人へ。自己評価が低い、つまり自分に自信がない。そんな時こそ、自分自身ではなく外に、他人に目を向けてみたらいかがだろうか。

考え方自体はすっごくシンプルで、「身近な誰かのために、いま自分が出来ることは何か」をやるだけ。誰かっていうのは、家族でも、友達でも、先輩でも、同期でも、取引先でも、何でもいい。

私が思うに、世界ってすっごく狭い。朝起きてから寝るまで、顔を合わせる人ってそんなに多くない。地球は広いけど、自分が見えてる世界って物凄く狭い。

自己評価が低くてしんどい思いをしてる人って、評価軸を自分からすごーく遠いところに置いてる。だから辛い。顔も合わしたこともない人と比べて、勝手に自信を失ってる。

だったら自分に近い人たちだけにフォーカスを当てて、その人たちが喜んでくれることを精一杯やった方が、見えてる世界が豊かになるんじゃないかと。

自分に自信をもたらしてくれるのは、本当にちょっとした一言だったりする。「ありがとう」とか「助かった」とか。顔の知ってる人の一言だと、なおさらプラスに働いてくれる。

単純に身近な人を助けるって考えてみると、別に特別なスキルって必要ないような気がするだろう。いま自分が出来そうなことをやればいいだけだから。周りが勝手に「この人ってこんなコト出来るんだよ!」って認識してくれる。そうなると、身近な人たちが繋がって、色んな話が来るようになる。

スキルっていうのは、この過程で自然と備わるもんじゃないかと思う。

だから「スキルがない」と悩んでいるなら、自分の内側に目を向けるのは止めて、身近な人に気を配ってみるといいかもしれない。人が変わるキッカケは、いつだって自分じゃない誰かがくれるものだから。

さいごに

長文つかれた。