カンボジアで働いている人の備忘録

24歳、なんかカンボジアで起業したみたいです(他人事)

カンボジアにおけるE-Commerce事情をつらつらと覚え書き

Amazonとか楽天みたいなオンラインショップのことをECサイトって言うんだけど、カンボジアでその辺どーなってんの?と思ったので、軽く調べてみた。自分用のメモとして置いとく。

あ、2016年7月にプノンペンポストがE-Commerceに詳しい人にインタビューしてたので、より信頼できる情報が欲しい人はそっちを読んだらいいんじゃないかな。

www.phnompenhpost.com

この記事を要約すると「5年先にはもっとマーケットが広がってるだろうけど、現時点ではマーケット小さいし、物流不安定だし、みんな金もPCも持ってないし。オンラインショッピングを初めても最初の1年はそんなに儲かんないんじゃないかな。今すぐに稼ぎたいっていうなら、ローカル向けに単価下げて薄利多売でやるのがいいんじゃね」て感じです。

そもそもカンボジアのオンラインショッピング事情ってどうなの?

日本だったら、ヤフオクメルカリBASEあたりのサービスが流行り。ここ最近は個人ないしは小規模ショップでも売買可能なプラットフォームが充実してる。

じゃあカンボジアはどーなんだというと、大別して3つのチャネルがある。これはあくまで外国人視点で見た感想。ローカルの実態が知りたければお知り合いのITに強いカンボジア人にでも尋ねて下さい。

販売チャネルその1:Facebook

日本じゃあんま活用されてないと思うけど、Facebookには販売グループとか言う機能があってですね。最大規模の販売グループになると、メンバー数が14万人ちょい。ちなみにこの数字、東京都中央区の人口(147,716人)とほぼ同じです。さすが首都。

f:id:wn_trinity:20161209142056p:plain

このグループ内のウォールに商品の説明・値段・写真を添えて投稿。その後は個人メッセージやコメント欄でやり取りしつつ売買交渉を進める。そうして様々な取引がFacebook上で行われている。

f:id:wn_trinity:20161209144313p:plain

外国人は引っ越しの際によく利用しているようだ。あとはお店の閉店や開店に伴う備品整理とか。

f:id:wn_trinity:20161209144317p:plain

あとビックリしたんだけど、ビジネスの経営権とかもFacebook上で売られてたりする。レストランとホテル業が多め。それだけカンボジアでの競争が激しいということの現れなのかもしれんね。

f:id:wn_trinity:20161209144923p:plain

カンボジアでは「Facebookへの通信料のみ無料でっせ!」という通信サービスを提供している会社も多い。Facebook内でコミュニケーションが完結するのであれば、ユーザー数がこれだけ多いのも納得。アカウントさえ持っておけばすぐに利用開始できるし。

販売チャネルその2:Khmer24

www.khmer24.com

カンボジアで「あー○○が欲しいなー」と思ってググると、だいたいこのサイトがヒットする。厳密にいうとECサイトではないんだけど、オンラインでモノ売ろうとすると無視できないぐらい検索に強いので挙げておきます。SEO強いぜ。

f:id:wn_trinity:20161209150511p:plain

一言でいうと、キーワード検索ができるノンジャンルの広告サイト。サイト自体に決済システムが存在しないため、このサイトを見て実際にモノが欲しくなったら、掲載しているユーザーに直接メールなり電話するなりしてコンタクトを取る必要がある。割とアナログ。

f:id:wn_trinity:20161209150515p:plain

扱っている商材自体は非常に幅広い。数ドルの日用品、1万ドルを超える不動産、求人情報まで。あとキャッシュフローゲームイベント(参加費15ドル)の告知もやってたりする。ネタになりそうなので私の代わりに誰か参加してきてくれ。

www.khmer24.com

販売チャネルその3:モール型ECサイト

ヤフオクとか楽天とかAmazonマーケットプレイスみたいな、「WEBサイト上のプラットフォームで売る場所を用意してやるから後は好きにやってね!」というモール型ECサイト。もう既にいくつかあるようです。

maiomall.com

shop168.com.kh

http://shops.kqube.net/

インデックスで順位付けするなら、最大手はMAIO MALL(42,900)、次いでSHOP168(11,200)、最後にKQUBE(2,710)という感じ。ちなみにAmazonジャパンのインデックス数は68,600,000。カンボジアのモール型ECサイトのインデックス数を合算しても、日本のAmazonと比較すると0.1%以下の規模しかない。うーん。

あ、そういやMAIO MALLの中の人がネットメディアでインタビュー受けてたよ。

geeksincambodia.com

最大手銀行のACLEDAやモバイルペイメントサービス最大手のWIngmoneyと協業して、決済の問題を解決。サプライヤーやユーザーにとって使いやすいシステムをワンストップで提供。もちろんセキュリティ面もバッチリ。2018年頃には東南アジア全体でE-Commerce事業を広げていきたい。インタビューの内容はそんな感じです。

かなりの資本と人員を投下してE-Commerce事業を喰いに行ってるっぽいので、このまま行ったらココがカンボジアの通販サイトの最大手になりそうな気がする。

このMAIO MALLがどんな評価なのか気になったので、公式Facebookページの評判を見てみた。レビュー数135件、平均評価4.4とな。なかなかすごい。

f:id:wn_trinity:20161209193832p:plain

レビューを流し読みしてたら、理不尽なクレームで低評価食らわせてる人がいて笑った。

f:id:wn_trinity:20161209194203p:plain

ショッピングカートの画面(未決済・住所未入力)で注文完了したと勘違いしてたらしく、「1ヶ月も待ったのにPC用テーブル届かねえじゃねぇか!オラ!」と激おこ。サポートから「ショッピングカートの画面じゃなくて、そこから先の決済画面まで行って初めて注文完了です」と説明を受けて、「そういうことね、分かった。難しすぎるわ!」と愚痴ってた。

そしたら他の関係ない人が「そもそも住所とか入力せずにどうやってお前んちまで配達すんねん。最初の1回目だけ情報を入力するだけなんやし、別に難しくないやろ」ってクレーマーに突っ込んでた。おっしゃる通りです。

まぁ実際、こういうECサイトに慣れてない人たちをターゲットにしようと思うと、注文・決済・受取のプロセスをどこまで単純化できるかどうかがキーポイントになるのかなと思う。Facebookでの取引が流行ってるのも、みんな使い方が分かってるからだろうし。

さいごに

カンボジアのE-Commerce分野はこれからどんどんマーケットが広がってくと思うけど、どこが勝つのかなー。

Facebookが決済事業に乗り出したら一人勝ちしそうだし、Khmer24が決済システムとアフィリエイト導入したらシェア広げそうだし、MAIO MALLがカンボジアAmazonみたいになるかもしれないし。

個人レベルでイチからシステム組んで太刀打ちできるハズもないので、私が考えるべきは「どこがメインストリームになるのか?」という一点。勝ち馬に乗るというヤツ。今のうちに色々と準備しとこうと思う。